企業のマルチメディア活用をアシスト! AIプラットフォーム「BlendVision AiM」が大幅リニューアル

AI技術の進化により、顧客データの分析や在庫管理、カスタマーサポートなど、様々な企業分野でAIが活用される時代となりました。しかし現状は、膨大なデータを処理するための知見やスキル不足から、AIを効果的に活用できていない企業も数多く存在します。

そんな中、アジア太平洋圏に事業拠点を持つAIマルチメディアテクノロジーグループ、KKCompany Technologiesの日本法人、KKCompany Japan合同会社(以下、KKCompany)は、2024年4月にリリースしたマルチメディア対応AIプラットフォーム「BlendVision AiM」を大幅にリニューアル。AI機能の強化にくわえ、使いやすいUIへと進化しました。

このリニューアルにもとづき、先日KKCompany本社にて発表会が行われ、生まれ変わった「BlendVision AiM」の詳細と、同社の取り組みが紹介されました。

「BlendVision AiM」とは?

「BlendVision AiM」は、動画や音声、テキストデータといった、社内のデジタル資産を最大限に活用できるAIプラットフォームです。

動画や音声はテキストの5000倍の情報を保有していると言われています。たとえば「会議の動画データを議事録にしたい」という場合、従来ならこの膨大な情報量から手作業で要点をまとめ、議事録に落とし込む必要がありました。そこには多くの時間や人材、コストがかかります。さらに、人間の作業では情報の抜け落ちや聞き間違いはどうしても避けられません。

この手間のかかる一連の作業を自動化し、効率的に処理してくれるのが「BlendVision AiM」なのです。

「BlendVision AiM」の新機能

「BlendVision AiM」では、デジタル資産から必要な情報を抽出・分析し、一括管理を行うことができます。それにくわえ、様々な新機能が追加されました。

「マルチモーダル」な動画分析

動画、音声、テキストといった異なる種類のデータを一括分析できる「マルチモーダル」機能を搭載。動画データの音声認識と自動文字起こしはもちろん、人の動きや声のトーンの変化、さらに背景に映るテキストまで組み合わせてより深い理解を可能にします。

AIアシストによる「スマートワーキング」が実現

動画、音声データから自動でタグ付け、シーン分割、タイトルや要約をAIが生成。ポイントが整理されているので、1時間を超える長尺の動画でも直感的に内容を把握でき、必要な部分だけピックアップできます。最初から最後まで視聴する手間を省き、スピードアップにつながります。

また、プレゼン資料やPDFを含む研修・マニュアルの一元管理にも対応。トレーニングコースの作成や受講者割り当て、進捗管理など、新人教育やリスキリングにも応用できます。

UIの進化

ユーザーホーム画面

対話型AIチャットボットへの操作により、コンテンツの内容を容易に検索・情報抽出できます。また、AIの知見やスキル不足でも直感的に操作できる使いやすいUI(ユーザ画面)を採用。ユーザごとにホーム画面のレイアウトなどをカスタマイズできるほか、関連性の高いコンテンツを提案するレコメンド機能も搭載しています。

料金体系の変更
従来の容量ベースの月額プランから、ユーザあたりの月額プランに変更。1ユーザにつき700円(月額、年間契約)から利用できるので、より多くの企業で「BlendVision AiM」を導入しやすくなりました。

「BlendVision AiM」が動画活用をアシスト

KKCompany Japan合同会社 Product Sales シニアアカウントエグゼクティブ 三木芽以子氏

「BlendVision AiM」新機能の紹介とデモンストレーションを行ったシニアアカウントエグゼクティブをつとめる三木芽以子氏は、企業に広がる動画活用のトレンドについての現状をふまえた上で、「BlendVision AiM」の導入を促しました。

「いま多くの企業では、情報量が豊富な動画のメリットを生かし、さまざまな場面での動画活用のトレンドが広がっています。社外とのコミュニケーションではオンライン会議やセミナー、また商品やサービス説明のために動画コンテンツを用いるのが一般的になりました。また社内では、人材不足対応のためのリスキリングの一環として、動画マニュアルやeラーニングの活用も進んでいます。新機能を搭載した『BlendVision AiM』の活用は、これらのデジタル資産を最大限に活かし、業務の効率化をアシストしてくれるでしょう」

AI活用の現状

業務の効率化や整合性向上の観点から、AI技術の進化はいまや企業の競争力のカギを握る重要な要素となっています。現在さまざまな業界でAI活用が進んでいる一方、大企業に対しての調査によると実に50~85%はまだAIを十分に活用できていないのが現状です。

その理由として「人材不足」「データ未整備」「専任の部署がない」「技術・システム化へのノウハウがない」といった原因が挙げられており、大きな課題ともなっています。

KKCompany Japan合同会社 代表 トニー・マツハシ氏

代表のトニー・マツハシ氏は、この実情を踏まえた上で、『BlendVision AiM』導入企業に対してどのようなアプローチを仕掛けていくのでしょうか。

「弊社は企業とともに“伴走支援”を実施します。企業内ではAIに対する知見やスキルが高い人ばかりではありません。そんなユーザのニーズに耳をかたむけ、企業のゴール達成に貢献する環境やシステムを提供します。そのためには具体的な活用事例を実証し、共有することで社員の意識向上や知見・ノウハウの蓄積を推進します。また、直感的に操作できるUIを提供することで、『使ってみよう』と能動的にAIを使いこなすキッカケ作りになれればと考えています」

最後にマツハシ氏は、「BlendVision AiM」によるAI活用が将来的にどのような位置づけを目指しているのか、展望を語りました。

「AI活用はまだ黎明期。精度についてはまだ発展途上だと考えます。だからこそ、今は企業側とともに成長していくタイミングともいえるでしょう。技術の進化は日進月歩。将来的にはAIがより身近になり、『BlendVision AiM』が業務の強化の一助になれることを期待しています」

業務の生産性アップを目指す「BlendVision AiM」

マルチメディアとAIの融合で業務のスマート化をサポートする「BlendVision AiM」。音声書き起こしや要約のまとめまで、今まで時間も手間もかかっていた作業が大幅に短縮され、業務の効率化に大きく貢献してくれそうです。また、料金体系も見直され、より導入しやすくなりました。
「BlendVision AiM」は今後、企業のDX推進や業務の自動化を後押しする存在となるかもしれません。

URL:https://blendvision.com/ja-jp

<取材・撮影・文/櫻井れき>

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