
XR(クロスリアリティ)技術を活用したアートが、世界各地でますます注目を集めています。特に都市空間と融合した作品は、新たな表現の可能性を広げており、パリやニューヨークなどでは、街全体をキャンバスに見立てたXRアートプロジェクトが展開されています。日本でも、渋谷や大阪をはじめとした都市でXRアートイベントが開催され、デジタルとリアルが交差する未来の街づくりが進んでいます。
その中でも、NTTアーバンソリューションズが推進する「品川港南2050プロジェクト」の一環として開催される 「KŌNAN XR -Touch the City」 は、日本におけるXRアートの先駆的な試みの一つです。昨年の第一弾では、品川港南エリアにXRアートを展示し、多くの来場者が現実と仮想が融合する新しい街の姿を体験しました。
そして2025年3月、待望の第二弾 「クリエイターズプレイグラウンド」 が開催されます。今回は、国内外のクリエイター7組が参加し、品川港南エリアを舞台にXR技術を活用した作品を展開。都市空間を大胆に使い、視覚的にもインタラクティブにも楽しめる新たな体験を提供します。さらに、NTT QONOQ(コノキュー)が開発した 次世代XRグラス「MiRZA(ミルザ)」 を使い、来場者が自ら仮想空間に干渉できるコンテンツも用意されています。
都市を舞台にしたXRアートの祭典が再び!
「KŌNAN XR -Touch the City」は、街のリアルな空間にXR技術を融合させ、都市の新たな可能性を探るプロジェクトです。第二弾となる今回は、「クリエイターズプレイグラウンド」と題し、7組のクリエイターが品川港南エリアをXRアートで彩ります。
【コラボレーションクリエイター提供の主な体験コンテンツ】
■ RED.Inc:デジタルとリアルが融合する「光の祭典」

RED.Incは、上海・東京・インドに拠点を持つクリエイティブスタジオ。東京パラリンピックの映像演出やプロジェクションマッピングなど、メディアの枠を超えた表現を得意としています。

本イベントでは、品川駅港南口、NTT品川TWINS前広場、高浜運河を舞台に、「デジタルネイチャー」と「光の祭典」を展開。
NTT品川TWINS前広場 では、「デジタルネイチャー」と題し、自然とテクノロジーがシームレスに融合する幻想的な世界を演出。広場全体が、デジタルとリアルが溶け合う未来都市へと変貌します。
高浜運河 では、「光の祭典」として、3DCG技術を駆使した光の噴水が登場。立体的に舞い上がる光が水面に映り込み、ダイナミックな視覚体験を楽しめます。
■ Henki Leung:広場に隠れたキャラクターを探そう!

ロンドンのクリエイティブスタジオ「Airside」出身のHenki Leungは、日本を拠点に活動するクリエイティブ・ディレクター。ロゴデザインやアニメーションなど、多彩な分野で活躍しています。

彼が手がける作品「だれがいるかな???」は、品川シーズンテラスの緑豊かなイベント広場に出現。
広場には 植物、鳥、昆虫 などが可愛らしいキャラクターとなって隠れています。
訪れた人は、芝生や木々の間を探索しながら キャラクターを見つけるゲーム感覚の体験 を楽しめます。
この作品は、都市の中にある自然の営みに気づかせてくれるだけでなく、親子で楽しめる参加型アートとしても魅力的です。
■ THRUSTER.Inc:天候と連動する「光の滝」

2024年に小学館のグループ会社としてスタートしたTHRUSTER.Incは、VR・AR・AIなどの最新技術を活用し、新しいコミュニケーションの形を生み出す企業です。

彼らが品川シーズンテラスの大階段に仕掛けるのは、「ウェザー・ライトフォール」。
「光の滝」 は、その日その時の天気に応じて変化。
晴れた日にはキラキラと輝き、雨の日にはしっとりと幻想的な表情に。
品川の空や風と共鳴しながら、都市の中に息づく 自然のダイナミズム を可視化します。
都市と自然が調和する、新しい景観を感じられるインスタレーションです。
■ ArtSticker:街がギャラリーに変わるXRアート

ArtStickerは、アートと鑑賞者をつなぐプラットフォームを運営するThe Chain Museumが提供するサービス。本イベントでは、「XRストリートギャラリー」 と題し、THE CAMPUSから品川シーズンテラスにかけて、都市空間をギャラリーに変貌させます。


4人のアーティスト(河合真里、BAKENEKO、プーカリン、山﨑結子)によるXRアート作品が街中に出現。
スマートフォンをかざすと、ビルの壁や道端に デジタルアートが浮かび上がる。
鑑賞者は実際に歩きながら、アートと対話するような体験が可能。
都市の風景がアートで彩られる、ユニークな試みとなっています。
NTT QONOQのXRグラス「MiRZA」で、来場者もクリエイターに!

今回のイベントのもう一つの注目ポイントは、NTT QONOQが開発した最新XRグラス「MiRZA(ミルザ)」 を活用した体験型コンテンツです。
「MiRZA」を装着すると、リアルな都市空間に仮想オブジェクトを自由に配置したり、バーチャルアートを創作したりすることができます。例えば、品川シーズンテラス では、来場者自身が「街のアートディレクター」となり、空間にオブジェクトを設置できる体験型プログラムが実施されます。
この体験は 金・土・日・祝日限定(10:00~15:00) で提供され、事前予約または現地受付が可能です。最先端のXR技術を使い、都市空間を自分好みに変えるというユニークな試みは、XRアートの新たな可能性を感じさせるでしょう。
参加無料!スマホひとつで楽しめる未来のアート体験
開催期間:2025年3月7日(金)~3月22日(土)10:00~18:00
会場:品川港南エリア(全7スポット)
①品川駅港南口
②NTT品川TWINS前広場
③THE CAMPUS〜品川シーズンテラス
④品川シーズンテラス 大階段
⑤品川シーズンテラス イベント広場(芝生)
⑥品川シーズンテラス イベント広場(北側)
⑦高浜運河

参加費:無料
参加方法:
公式サイトより専用アプリをダウンロードし、スマホで作品を鑑賞
MiRZA体験は事前予約または現地受付
事前予約はこちら:https://konanxrmirza.peatix.com/
イベントHP : https://konan2050xr.ntt-us.com

XRアートが拓く未来の都市空間
「KŌNAN XR -Touch the City」の第二弾は、XR技術とアートが融合することで、都市の景色がどのように変わるのかを体感できる貴重な機会です。街を歩くだけで、新しい視覚体験が次々と展開され、都市のあり方そのものに対する新たな視点を得ることができます。
特に、NTT QONOQの「MiRZA」を活用した体験は、来場者自身が創造に関与できる点で非常に魅力的です。自分の作った仮想オブジェクトが他の来場者と共有されることで、都市空間がダイナミックに変化していく様子をリアルタイムで楽しめるのは、まさにXRならではの醍醐味といえるでしょう。
都市にXRアートが溶け込むことで、私たちの街の見え方や使い方はどう変わるのか。その答えを知るために、ぜひ品川港南エリアで最先端のXRアート体験をしてみてください。