医師の漢方処方をDXする「KAMPO 365 works」漢方処方のDX時代へ

VARYTEX(ヴァリテックス)株式会社は、5月29日(水)に医療機関向けSaaS「漢方業務支援ソフトウェア KAMPO 365 works」(非医療機器)を正式発売しましたことをお知らせいたします。
このサービスは、医師や薬剤師を対象としており、診療科や経験の有無にかかわらず利用することができます。
漢方医療は正しい使い方が難しいとされてきましたが、「KAMPO 365 works」の導入により、適切な使用を促進し業務効率化が期待されます。
このようなサービスの登場により、漢方医療の普及が進み、患者にとっても安心・安全な治療が提供されることが期待され、また、医療機関側も業務効率化が図れるため、医師や薬剤師の負担軽減も期待されます。
サービスサイト:https://www.kampo365.jp/
※本サービスは医療機関に所属する医師・薬剤師の方のみご利用いただけます。

利用方法

まず、患者さんにはデジタル問診票にご記入いただきます。全ての質問にご回答いただくと、医師のコンピューター画面に、①ご回答の結果、②患者さんの「証」(漢方医学的体質や状態)、③候補となる漢方薬などが表示されます(*1)。このサービスを利用することで、患者さんの「証」を視覚的に把握することができ、多くの臨床医が直面している悩み(*2)を解決へと導くことができます。
(*1)本サービスは、日本東洋医学会の公知情報をもとに作成したアルゴリズムにより、患者さんの「証」(漢方医学的体質・状態)の傾向とフィルタリングすることで候補となりうる漢方薬が表示されます。
(*2)漢方を専門としていない医師の87.4%が漢方薬を処方している一方、そのうち84.3%が『漢方処方時に「証」に適した漢方薬を選択できるか自信がない』などの悩みを抱えていることを2024年5月15日のプレスリリースにて発表しております。

利用動線
本サービスは、医療機関の診療スタイルに合わせてお使いいただくことが可能です。モニター施設での利用実績により推奨されるモデルケースとして、下記の1例をご紹介します。

<サービス利用の手順>
1.診察中、医師が患者さんに「KAMPO 365 works」をご提案し、デジタル問診票へのアクセス方法としてQRコードを案内します。
2.患者さんは診察室を一度出て、待合室で自身のスマートフォンなどでQRコードを読み取り、デジタル問診票に回答してください。
3.患者さんが回答を完了したら、再び診察室に戻ります。医師はデジタル問診票の回答結果を基に処方を決定します。

開発経緯
⽇本東洋医学会との共同開発事業基本協定書に基づき、漢⽅ソフトウェアの開発を⾏ってまいりました。「漢⽅業務⽀援ソフトウェア KAMPO 365 works」は、プログラム医療機器を⽬指している「漢⽅診断⽀援プログラム」の完成に先⽴ち、厚⽣労働省医薬・⽣活衛⽣局の「プログラムの医療機器該当性に関するガイドライン」に沿って⾮医療機器として開発したSaaSです。

VARYTEX株式会社 飯塚健太郎氏 メッセージ

約1年半の開発期間を経て、本日『KAMPO 365 works』をリリースさせていただく運びとなりました。今日まで、ご協力いただいた先生方や医療機関様、企業様に感謝を申し上げます。先般より試験販売を実施しており、ご利用されている先生方からも強い期待を寄せていただいております。漢方に特化したバーティカルSaaSから、医療課題のソリューションとなるべく、電子カルテなどとのシームレスなサービス連携も推進しております。また、4月に実施した資金調達により、PKSHA Technology 様をはじめとする強力なパートナーによって開発体制も強化されつつありますので、チーム一同さらなるマーケットフィットを目指してまいります。

「KAMPO 365 works」の登場により、漢方医療のDXが加速することが期待されます。この革新的なソフトウェアが漢方医療の現場に浸透し、医療の質や効率性に大きな影響を与えることが注目されます。漢方医学のデジタル化が進む中、患者と医療従事者の両方が、より迅速で正確な診断や適切な治療を受けることができる未来を期待しています。この先進的な取り組みが、医療サービスの革新と、患者の健康と幸福の向上に貢献することを願っています。


VARYTEX株式会社
U R L : https://www.varytex.co.jp/

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