IoT時代の医療はどうなる?スマートホームで受けるオンライン診療の魅力

家庭での医療サービスがIoT技術により大きく前進しました。
ホームIoTプラットフォームを開発・提供する株式会社リンクジャパンと、オンライン診療を活用した患者の健康管理に取り組むまさぼ内科・糖尿病クリニック 飯田橋院が、スマートホーム統合アプリ「HomeLink」を使ったオンライン診療サービスを共同で開始しました。
国内初の試みとして、このサービスはスマートホーム技術を活用し、家庭での診察を可能にします。
IoTが医療と生活をシームレスに結びつけ、新しい価値を提供するこの取り組みは、特に高齢者や多忙なビジネスパーソンにとって大きな利便性をもたらすことが期待されています。
これにより、診療から薬の受け取りまでが一つのアプリで完結し、「診察室のある住宅」という未来の住まいが現実のものとなるかもしれません。

サービスの特長

本サービスでは、スマートホーム統合アプリ「HomeLink」を利用して、まさぼ内科の医師によるオンライン診療を受けることができます。利用者は「HomeLink」アプリを通じて、診療科、担当医師、希望日時を入力して診察を予約します。そして、予約した時刻になると、ビデオ通話で医師の診察を受ける仕組みです。オンライン診療のため、直接来院する必要はなく、全国どこにいても受診が可能で、支払いもアプリ上で電子決済ができます。
かかりつけ患者の経過観察だけでなく、初診の段階からもオンラインで受診することができます。保険適用の内科や糖尿病内科の診察に加え、メディカルダイエットやニキビ治療など一部の自費診療にも対応しています。また、リンクジャパンとメディバリーが共同運用を開始した「オンライン服薬指導サービス」と連携することで、診療から薬の宅配予約までを一つのアプリ内で完結させることができます。 このサービスは「HomeLink」アプリの追加機能として提供されるため、専用のアプリを別途インストールする必要はありません。

導入の背景

コロナ禍以降、医療機関への受診を控える患者が増えています。「他の患者との接触リスクを避けたい」という理由で通院を控える人々が目立つようになりました。また、「日中は仕事が忙しい」「まだ子どもが小さいため目が離せない」といった理由で、気になる症状があっても通院を先延ばしにする人も少なくありません。さらに、「自宅から通える場所に医療機関がない」「身体的な事情で外出が困難」など、さまざまな事情で通院が難しい人々も多く存在します。
こうした課題を解決するために、まさぼ内科は2023年7月の開院以来、オンライン診療を積極的に取り入れたクリニック運営を行っています。一方、リンクジャパンも「一生住み続けられる家」というコンセプトのもと、ナースコール、安否確認、空調管理など、スマートホーム機器を活用した住宅のヘルスケア分野に取り組んできました。特に、リンクジャパンのCEO・河千泰氏は、かつて医療業界での事業経験があり、IoT技術による「住宅と病院の一体化」を自社のテーマのひとつとして掲げています。 「HomeLink」アプリでは、2023年9月からメディバリーと連携した医薬品の宅配予約サービスを開始しており、今回のオンライン診療機能の追加によって「自宅にいながら一連の医療サービスを受けられる」仕組みが整いました。従来のスマートホームが「家電や住設機器を便利に操作する」イメージが強かった中で、リンクジャパンは「かかりつけ医がそばにいる安心感」という新たな価値を提供することを目指しています。

オンライン診療が可能な症状(一例)

【内科】
熱が下がらない、咳が出る、喉が痛い、鼻水が出る、食欲がない、胸が痛い、動悸がする、手に湿疹が出てきた、便秘が続いている
【糖尿病内科】
疲れが取れない、トイレが近い、喉が渇く、体重が減った、目がかすむ、傷が治りにくい、皮膚が乾燥してかゆい、手足がチクチクする
※オンライン診療は従来の対面診療よりも少ない情報での診断・治療です。そのため、医師が直接診療した方が良いと判断した場合は、対面診療を案内する場合があります。

IoTスマートホーム統合アプリ「HomeLink」とは

「HomeLink」は、家全体を直感的に管理・操作できるスマートホーム統合アプリです。リンクジャパンが提供するこのアプリは、自社製品だけでなく多くの他社製品・サービスとも連携し、住宅を一つのシステムとして統合します。これにより、「メーカーや製品ごとにアプリがバラバラで使いにくい」というスマートホーム普及の大きな課題を解決しました。
「HomeLink」を使えば、「家に近づいたら照明をON」「室温が23度に上がったらエアコンをON」「湿度が50%に下がったら加湿器をON」など、多彩な操作が可能です。その機能は無限大で、住まいの快適性を大幅に向上させます。
また、操作画面は洗練されており、わかりやすいデザインのため、お年寄りからお子様まで誰でも簡単に利用できます。これにより、スマートホームの利便性を幅広いユーザーに提供し、日常生活をより快適で便利なものにします。

スマートホーム統合アプリ「HomeLink」を通じたオンライン診療サービスは、IoT技術が医療と住まいをつなげる革新的な取り組みです。
リンクジャパン、まさぼ内科、メディバリーの協力により、診療から薬の宅配予約までを一つのアプリで完結させることで、利用者はこれまでにない利便性と安心感を享受できます。
このようなIoT技術が日常生活と医療をシームレスに結びつけ、未来のオンライン診療の可能性をさらに広げることに期待します。

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