少子高齢化が進む日本では、労働力不足が深刻な社会問題となっています。特に近年、新型コロナウイルスの影響で多くの企業が人材不足に直面しており、その解決策が求められています。そんな中、労働力不足問題解決のリーディングカンパニーとして名高い株式会社うるるは、労働力不足問題の解決をテーマにした「ビジネスコンテスト 2024」を開催しました。このコンテストは、未来を切り拓く革新的なビジネスプランが集結し、熱気あふれるピッチを通じて次世代の解決策を模索する場となりました。 当日は、予選を勝ち抜いた5名のファイナリストが、それぞれ7分間のピッチを行い、様々な角度から労働力不足問題に挑みました。審査員には、エンジェル投資家やベンチャーキャピタリスト、そして法律分野の専門家などが名を連ね、厳正な審査が行われました。その結果、最優秀賞にはいろはな株式会社の『テクノロジーを活用した外国籍社員管理のオールインワン支援サービス』が選ばれました。このプランは、テクノロジーを駆使して外国籍社員の雇用管理を一括して支援するもので、その革新性と実用性が高く評価されました。
労働力不足問題に挑む熱き7分間のピッチ
日本の労働力不足は、特に中小企業や特定の業界に深刻な影響を与えています。このビジネスコンテストでは、厳しい予選を勝ち抜いた5名のファイナリストがそれぞれ7分間のプレゼンテーションを行い、具体的な解決策を提案しました。プレゼンでは、外国人労働者の受け入れやベテラン従業員の引退に伴うスキル継承の問題など、幅広い視点からのアプローチが披露されました。審査は、株式会社BOOTの橋田一秀氏やSansan株式会社の広瀬善規氏をはじめとする業界のリーダーたちによって行われ、各プランの革新性と実現可能性が厳しく評価されました。
最優秀賞と優秀賞に輝いたビジネスプラン
【最優秀賞】『外国籍社員の雇用管理DXサービスの開発』
いろはな株式会社
代表 澤和 寛昌氏
https://iro-hana.com/
プライズ：賞金100万円
最優秀賞に選ばれたのは、いろはな株式会社の『外国籍社員の雇用管理DXサービスの開発』です。 同社の代表である澤和 寛昌氏は、テクノロジーを活用した外国籍社員の雇用管理を一括して支援するサービスを提案し、その革新性と実用性が高く評価されました。
受賞コメント：素敵な賞をいただき大変光栄です。国内の労働力不足において、外国人労働者の確保は経営の重要課題です。一方で、受け入れにかかる法整備は途上であり、管理業務も複雑なため多くの取引コストが存在しています。これらの負をテクノロジーで解消し、日本で働くことを選んでくれた若者が活躍し、幸せに暮らすことのできる社会作りに貢献してまいります。
評価ポイント：新規性や市場優位性が高く、顧客ニーズが顕在化する前に目をつけた先見性を評価。プロダクトも現時点で順調で成長性が高く、今後のプロダクトの成長が楽しみ。
【優秀賞】『日本にいる外国人留学生が学び、働きながら、自身のスキルと能力を証明できるプラットフォーム「Secure Talent」の開発』
株式会社Emunitas
代表取締役 山口 由人氏
https://emunitas.com
プライズ：賞金50万円
優秀賞は、株式会社Emunitasの『外国人採用の課題を解決できるプラットフォーム「Secure Talent」』に贈られました。 代表取締役の山口由人氏は、日本にいる外国人留学生が働きながら自身のスキルを証明できるプラットフォームを提案し、多くの支持を集めました。
受賞コメント：この度は貴重な機会と素敵な賞をありがとうございました。「外国籍人材が異国の地でのキャリアにソフトランディングできるインフラをつくる」という弊社のミッションと事業に多くの方に共感いただき、とても励みになりました。引き続き頑張ってまいります！
評価ポイント：経営者の熱意が高く、率直に応援したいと感じるサービス。海外と日本を繋ぐ強いコミュニティとなれる可能性を秘めており、ネームバリューのある大手をすでに獲得できているところにサービスの実現可能性と成長性を感じた。
他ファイナリストのビジネスプラン紹介
残りの3名のファイナリストも、それぞれ独自のアプローチで労働力不足問題に挑んでいます
『国際物流における輸送データ取得を自動化し、データドリブンでプロアクティブな意思決定を支援する国際物流DXクラウドの開発・提供』
株式会社ハービット
代表取締役 仲田 紘司氏
https://harbitt.com
『IT・WEB・DX等の課題解決と活用をサポート/従業員の業務状況が見えるアプリケーション「みえるクラウド® ログ」の開発・提供』
セブンセンスマーケティング株式会社
代表者 宮田 昌輝氏
https://mierucloud.co.jp/log
『業務攻略用育成プログラムを構築支援する『カシスト®』事業を開発・展開』
株式会社TSグループ
代表取締役 吉松 良平氏
https://www.kashisuto.com
＜審査員一覧＞
・株式会社BOOT 代表取締役 橋田 一秀氏（エンジェル投資家）
・Sansan株式会社 投資戦略室 広瀬 善規氏
・THE SEED 宮城 圭介氏（Venture Capitalist）
・株式会社LegalOn Technologies 代表取締役 執行役員・CEO 弁護士 角田 望氏
・株式会社うるる 代表取締役社長 星 知也
主催 株式会社うるる
代表取締役社長 星 知也氏コメント
審査基準は、①労働力不足解決力、②新規性/市場優位性、③成長性/収益性、④実現可能性、⑤経営力の5つの視点で採点を行いましたが、どのビジネスプランも素晴らしく、甲乙つけ難いものでした。
発表されるビジネスプランは、昨今労働力不足が特に加速していることで世間の注目度も高い、「2024年問題」として知られる物流業界の課題や、ベテランの引退によって失われる現場スキルの問題、すなわち「2025年問題」に関連したものが多く、とても興味深かったです。他にも、外国人労働者の雇用に関する課題を解決するプランや、生産性向上を目指した従業員の業務状況を可視化するサービスなど、今後のさらなる成長が楽しみなビジネスプランばかりでした。そして発表を通じて改めて、民間企業の総力を結集し、労働力不足問題の解決に取り組む必要性を感じました。
今回のビジネスコンテストでは、最優秀賞と優秀賞を決定することで、受賞されたソリューションの成長につながる支援をさせていただきましたが、今後も、同じ志を持つ企業や人々と共に、日本が直面する労働力不足問題という大きな社会課題に向き合い、様々な形で支援を続けてまいりたいと思います。 うるるは今後も、労働力不足問題解決のソリューション開発と提供を追求し続けることで、企業価値の向上と、「労働力不足を解決し 人と企業を豊かにする」というビジョン、「世界に期待され 応援される企業であれ」という理念の実現を目指してまいります。
今回の「ビジネスコンテスト 2024」は、労働力不足という深刻な社会問題に対する新しい解決策を模索する場となりました。参加者たちは、自らのビジネスプランを通じて問題解決への道筋を示し、未来を切り拓くための第一歩を踏み出しました。 最優秀賞を受賞したいろはな株式会社のサービスや他のファイナリストのプランが、今後どのように実現され、社会に貢献していくのか、大いに期待されます。未来を見据えた取り組みが続くことを願って、今回のコンテストは大成功に終わりました。
