近年、プログラミング教育がますます重要視されており、特に小学生から大人までの幅広い層に向けたプログラミング学習の機会が増えています。そんな中、2024年8月6日、ユカイ工学株式会社は家庭用ロボット「BOCCO emo」を利用したビジュアルプログラミング環境「プログラミングエモちゃん」を無料で公開しました。家庭内で親しみやすいロボットと連携することで、プログラミング学習をより楽しく、実用的なものにします。
BOCCO emoは、家族間のメッセージのやり取りや、天気や予定の通知などの便利な機能を備えたファミリーロボットです。このロボットの特徴を活かして、プログラミングエモちゃんでは実際の物理的な動きや発話を通じてプログラミングの楽しさを体感することができます。プログラミングが初めての子どもでも簡単に操作できるよう設計されており、特に夏休みの自由研究や家族での共同学習に最適です。
家族をつなぐ多機能ロボットBOCCO emoの魅力
BOCCO emoは、感情豊かに家族をつなぐロボットで、様々な情報を提供し、家族の一員として生活に寄り添います。このロボットは、音声メッセージの送受信やリマインド機能、天気情報の配信など、多機能を備えています。専用のBOCCO emoアプリを通じて、家族間でのメッセージのやりとりや、センサーの反応を確認することができ、家族のコミュニケーションを円滑にします。
さらに、BOCCO emoが受け取った音声メッセージは、スマホに音声とテキストで通知され、スマホからのメッセージや音声指示もBOCCO emoを通じて伝達されます。また、APIによるシステム連携により、さまざまなサービスと連動することで、よりパーソナライズされた生活サポートを実現します。これにより、BOCCO emoはただの家電製品ではなく、生活のパートナーとしての役割を果たします。
BOCCO emo 公式サイト:https://www.bocco.me/
プログラミング初体験!BOCCO emoで簡単操作と学習
ユカイ工学が提供する「プログラミングエモちゃん」は、プログラミング初心者でも簡単に家庭用ロボット「BOCCO emo」の動きや発話を制御できる環境です。このプラットフォームは、独自拡張版のScratchを活用し、ユーザーが音声コマンドやセンサーによる入力イベントをプログラムすることができます。例えば、「BOCCO emo」に近づいたり、メッセージを受信したりすると、ロボットが首を動かしたり、ほっぺのLEDを光らせたりすることが可能です。
「プログラミングエモちゃん」では、入力イベントの検知とBOCCO emoの動作を組み合わせて、BOCCO emoを自分が入力した条件で動かすことができます。
入力イベントの検知:
・「BOCCO emo」に近づく(内蔵の人感センサーによる)
・メッセージの受信
・音声コマンドの認識(例:「録音して」「今何時?」)
BOCCO emoの動作:
・任意のメッセージの発話
・首や頭のぼんぼりの動作
・ほっぺのLEDの色変更
活用シーン
こども向け: 小学生のプログラミング教育や夏休みの自由研究に最適です。
大人向け: 社会人向けのプログラミング研修、ロボットインタラクションの研究、対話ロボットのプロトタイプ開発にも活用できます。
使い方
BOCCO専用アプリ上の「プログラミングエモちゃん」チャンネルを購読開始することで、すぐに利用できます。これにより、家族全員が楽しみながらプログラミングに挑戦できる環境が整います。
自分だけのロボット作成!「ココロキット」との連携で広がる学び
例えば、「プログラミングエモちゃん」でBOCCO emoに「右にまがれ!」とメッセージを送ると、kurikitのロボットキットが右に曲がるといった動作を実現できます。このように、実際のロボットを操作しながら学習することで、プログラミングの理解が深まり、創造力も養われます。
このプログラミング環境は、Webブラウザ上で動作するため、専用アプリを必要としません。また、ココロキットはBluetooth(BLE)を使って無線通信が可能で、PCだけでなくタブレット端末やスマートフォンでもプログラミング学習が行えます。対応するプログラミング言語はScratchとJavaScriptで、ユカイ工学が独自にカスタマイズしたロボット制御用の機能が追加されています。
Scratchは、世界最大の子ども向けコーディングコミュニティーであり、デジタルな物語やゲーム、アニメーションを作成するためのシンプルなビジュアルインターフェースを持つコーディング言語です。
「プログラミングエモちゃん」と「BOCCO emo」の組み合わせは、未来の学びの形を示唆しています。家庭用ロボットを活用することで、子どもから大人まで誰もが手軽にプログラミングに触れることができる点が非常に魅力的です。特に、感情表現が豊かで家族とのコミュニケーションを深めるBOCCO emoは、単なる学習ツールにとどまらず、家庭の中で親しみを感じられる存在です。
また、kurikitシリーズと連携した自作ロボットの製作は、創造性を育む絶好の機会を提供しています。プログラミングスキルだけでなく、論理的思考や問題解決能力も養うことができるため、子どもたちにとって非常に有益な経験となるでしょう。このような学習環境が広がることで、次世代の技術者やクリエイターの育成に大きく貢献することが期待されます。
BOCCO emoを通じたプログラミング学習は、これからの時代における新しい教育のスタイルを提示しており、今後の展開が非常に楽しみです。家庭内での学びとコミュニケーションがどのように進化していくのか、これからも注目していきたいと思います。